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鏡と影

子供の頃影が自分についてくるのが不思議で何度も逃げようとした。
アスファルトに指を当てると影のひとさし指と重なってしまうのが何か嫌で高速に指を動かしたけど影はついてきた。おかしいくらい1ミリもぶれずについてきた。
ジャンプして自分の頭を踏んづけようとしたが今度は影の頭の方が逃げていく。仕方なくこっそり身をかがめて頭を踏んづけた・・・。靴裏とアスファルトに挟まれた影は僕が立つと同時にベロンと剥がれないかなと願った。

子供の頃歩けない場所を歩きたいと思った。例えば天井、例えば雲。アニメや妖怪はすらすら歩く。なんで俺はあるけんの?そこで、思いついた。
大きな鏡の面を上に向けて自分の目の下に。目の下に水平に置かれた鏡を覗くと上の視界がそこに移る。やった!!天井を歩ける。僕は家中の天井を歩き回り、夢の雲の上まで歩くことが出来た。青空を歩くのはこんな気分かぁ。でも、そのせいで地面のデコボコに気づかずに小さな傷も負った・・・。僕の影も消えた消えた。

生きていく中には「絶対ついてくる影や絶対道のない場所」の様な障害が多数ある(自分にとってはね)。
でもそこを越えるのは不可能なことではないと思う。夢の中で雲の上を歩いたとしたら、それはリアルよりもリアルだ。
自ら光れば影もなくなる。太陽に影がない様に。

そういう風に、困難に対してどう化けてくぐり抜けていこうか。
楽しみであり、不安である、笑。
by santaotarti | 2005-12-29 21:08


ヒッピー漂流教室から


by santaotarti

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