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すっぱいおじさん

僕の親戚にはおじさんがいる。すっぱいおじさんだ。おじさんはどんな時もすっぱい。僕が窓ガラスを割って怒られた時も、すっぱかった記憶しかない。その時母さんは僕に「おじさんが口すっぱく言ってるのに、なにボーっとしてんの!!」と言ったのだけれど、違うよ母さん。おじさんは全部すっぱかったんだ。

すっぱいおじさんはなんであんなにすっぱいのか?僕はいつも考えていた。おじさんに「なんですっぱいの?」と聞こうとするが、面と向かうと、やはりすっぱい事で頭がいっぱいになってしまうのだ。

でも、おじさんはすごい。年中無休すっぱいんだから。おじさんの辞書にすっぱいという文字はどこをひらいてもある。そんなおじさんは全然すっぱい顔をしない。とても不思議だ。

先日もおじさんにあった。おじさんに会う時は自然とすっぱい方向にいけば会える。やっぱりすごいや。おじさんのおごりで焼肉を食べに行った。おかげで僕は今まで食べた事ないぐらいすっぱい焼肉をたらふく食べれたんだ。カルビもタンもロースも全部すっぱかった。いつまでもこのすっぱさは続くのだろうと思っていた。

でもおじさんはもういない。昨日亡くなったのだ。
動かないおじさんはもうすっぱいおじさんではなかった。おじさんをとりまく空気は線香のいい香りがしていた。僕は泣きながらおじさんに「なんですっぱくないの?」とその時初めて言えた。

お葬式も終わりお供え物を整理しているとコロコロッとレモンが転がった。手にとり嗅いでみる。ほのかにおじさんを思い出す。
でも違う。違う。おじさんはなんかもっとこう………臭かった。こんな爽やかなすっぱさではなく重たかった。
衝撃的なすっぱさがあったんだ。すっぱいおじさんは強いて言えばやはり「臭かった」のかもしれない…。

…それから30年が経ち僕は47歳になった。

そんな僕もすっぱいおじさんに少しは近づけたのだろうか?誰かに聞いてみたいのだが、
「臭い」と言われたら嫌なので、そんな勇気が出てこない。

なんだかおじさんの気持ちが少しは理解出来た様な気がした汗ばむ季節。
僕は……決してすっぱくありたくはない…。
手首につけた香水の香りを確認して青い空に叫ぶ。
「オッケー!!!!!!!!」

終わり。
これは自分が思うに名作ではなかろうか。笑。
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by santaotarti | 2006-05-25 09:29 | ゼロ次元から

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by santaotarti | 2006-05-21 11:28 | ターティギャラリーから

生活的嘘短編 『ミーィ』

ミーィィィィィィィ…。

静かな部屋。
ミーィィィィィィィ…。
静かな場所に、いつもミーはいる。ミーィ、と鳴くのだ。
「ミーミー鳴くなよ。」と言うと決まってミーは
「ひ、人は、人はねっ、静けさをシーンって言うけど、お、俺は、俺はね、ミーって鳴い
ているんだよ。そ、そこらへんをね、勘違い、勘違いされるとね、く、苦し…、さみしいんだよね。」焦りながらもひそひそ声でしゃべる。
ミーィィィィィィィ…。
そしてまた鳴く。
「ざ、雑音がね、怖いんだ。」ミーは全身真っ黒で何故か脇だけ真っ赤。

バイクが家の前を横切る。音の大きさと比例してミーはドロドロになっていく。遠ざかってまた静かになるとミーは元に戻る。そして、こっちを見てニタっと笑う。
「笑うな気持ち悪い。」
ミーは怒る。
「な、なんで俺が笑、笑ったらいけないのだ!!お、俺は!!いつも、いつ…いつぅぅおおお…」
ミーは雑音に弱い。自分の怒鳴り声でドロドロになっていく。なのでまた、静かになって、ミーは、鳴く。

「ねぇミー、テレビつけていい?」
ミーは何も言わず鳴く。
「・・・つけます。」
ミーは僕の声で少しドロる。
パチンッ。

音が八方向に飛んで、壁に当たって跳ね返りミーに刺さる。

ミーが溶けていく。もうミーはドロドロの黒。ミーィと鳴く口元はかすれる。
突き刺さった音抜いて、決まってミーは怒った顔をして
最後に両腕をゆっくり大きく上げる。

真っ赤な脇が現れてミーは言う。
「シーン・・・」
シーィィィィィン…。

ゲ、ゲホッ!!
咳込む空気の流れでいなくなる。

それがミー。
ミーとは静寂。
テレビを消して「お前さっきシーンって言っただろ!」と言いたくなってきた・・・。
ミーの思うつぼだ。

おわり。
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by santaotarti | 2006-05-14 07:32 | ゼロ次元から

野球

1回表
ピッチャー、万能ネギを振りかぶって、投げました!!
バッターの孔雀大きく羽をばたつかせ優雅に広げる!
「綺麗だー!!!!」ちょっと自慢げな顔した孔雀。
1ストライクノーボール。

ネギがベースの手前に落ちている・・・。
第2球。カジキマグロを大きく振りかぶって、今投げました。
孔雀打ったー!!
ライト方向ボールが飛んでいく!!ライトのジャンボジェットここで離陸ー!!
「鮮やかに飛び立ちました!アウト!!」
1アウト。ライト側カジキマグロがピシャピシャ苦しんでいる。

続いて2番キュウリがバッターボックスに投げ込まれました。青々しい・・・。
ピッチャー振りかぶってトロンボーン投げたっ!!
トロンボーン、キュウリのすぐ近くに落ちる。
「ここで2週間放置します。」

2週間経ったところでキュウリが無くなる。3塁の方に少し腐って転がっている。
トロンボーン誰かに吹かれた形跡がある。
1アウト、バッター3塁。ベースの手前に依然トロンボーン。その下にネギ。
マグロ誰かにかじられている。

「3番。バッター。煙」
ピッチャー体重計投げました!!
キャッチャーにおもいっきり当たってちょっとムスッとする。
風の勢いで煙が散る。2アウト。

4番デザイナーがバッターボックスの寸法をとる。邪魔なのでネギとトロンボーンと体重計をどかす。
「アウトッ!!アッウト!!」審判叫ぶ。キュウリベンチ方向に2m程風で転がる。チェンジ。

1回裏
みんな芝生で弁当食べる。
2回表
給食のシュチューの鍋運ぶ途中にこぼれる。
2回裏
カラスが鳴く。
3回表
だるくなる。
3回裏
「裏とか表とか・・・」について議論。

もう時間がないのでゲームセット!!笑。
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by santaotarti | 2006-05-12 19:19

雨と嘘日記。

今日は朝、雨が止んだ後の地面を歩く。風がびゅうびゅう吹いて雲が青い。
何だか懐かしい匂いがするなぁ~と思って駅のホームのベンチに座る。
何だか懐かしいなぁと思って目をつむって雨の匂いだけを感じてみる。
(というか、眠たくて目を閉じただけ)

何故か小学二年頃の記憶が蘇る。
学校のベランダから見える雨に濡れた山の風景と匂いが。
すっかり忘れていたけど一気に蘇ってセンチメンタルになりかけたところで居眠りしてしまった、笑。

嘘日記、ここからはじまり。

起きたらバイクにまたがっていた。声が聞こえる。
「総長!総長!!」
ん?俺のことか?どうやら俺が総長らしい。
「総長!出発しましょう!!あいつら打ちのめしてやりましょう!」と特効隊長のちくわぶが言う。
バイクを走らせる。向こうの地平線からもバイクが来る。どうやら敵だ。
「来たなー、団子団!!」ちくわぶが叫ぶ。
「団子団??おい、ちくわぶ!俺等の武器は?」「あぁ、コレっすよ!」
と言って、巨大なおでん串を出してきた。ちょうど刀程の串に三個おでんの具がささっとる。バイクの後ろに「おでん団」と描かれた旗が・・・。

「下から読んでも団子団!!」と叫びながら巨大団子串をもった敵が来る。あんこがどっさり付いている、あれで叩かれたらやばそうだな。俺の武器は?と思って串を見てみると
上から玉子、がんも、ウインナー。
「くらえー!!」団子団のみたらしがみたらしで攻撃してきた。それをよけてがんもの部分で顔を叩く!「熱っつー!!!」がんもから飛び出す汁と共にみたらしの団子がアスファルトにちらばる。団子が道路にくっついて取れずに戦線離脱!!

・・・・・あちらこちらで「くらえ」「くらわせろ」「くらえない」と叫び声。う~んどうやら「食らえ」「食らわせろ」らしい。武器を落とすと「食らわせられない」らしい。

と思っていると団子団の総長あんころのたっぷりあんこ団子が俺の目の前に。そして殴られた!「うっわー!!甘っまー!!」衝撃でスローモーションになり
「甘っま甘っま甘っま甘っまぁぁぁぁ」
あまりに苦しくてウインナーかじる。シャプシャプ。俺の武器の具のチョイスが中途半端じゃ!

パーァァァァ!
現実に戻って電車が目の前に。あ、居眠りしとったんだ。
早朝(総長w)の出来事でした。
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by santaotarti | 2006-05-11 19:14 | 朝から

マクドナルド捨てた奴。お弁当の中身。

いつも帰りに小さな公園を通って帰るのだが、昨日の帰りマクドナルドが捨てられていた。
袋も、カップも、バーガー包み紙も、全て散乱していた(ちゃっかり中身はくっとったみたいだけど)。

地球を大事にしろとか、自分のことばかり考えているからだとか、ゴミを捨てるな、とかいう道徳的なことの前に「どんな精神状態で生きているのだろうか?」と思う。

世界の中である程度豊かな日本。物も教育も娯楽もそれなりに充実している。精神面が豊かではないと言うが、具体的には何なのだろう?ストレスからゴミを捨てたのか、かっこつけて捨てたのか、遊びに夢中でおいてっちゃったのか、いつも捨てないのに例外的に捨てたのか。

とにかく、道徳的教育が行われている日本にもかかわらずこういうことが日常に溢れているのをみるとう~ん、となる。豊かすぎて精神肥満なの?

話は少し変わり、今日のバイトの休憩時間、弁当を食べていた。ふと思った。「どんだけバラエティーに富んどるや。日本の弁当の中身には世界がつまっとる!!」
肉とタマネギのピリ辛炒め物(中華)えびフライと鶏の唐揚げ(西洋)漬け物(和)。しかも中濃ソース!!(中濃!!中くらいの濃ださよ!!)タルタルソース!!(おいおい)ご飯ももちろん入っているがうめぼし!!しかも黒ごまがふりかけてある!!笑。レベル高!!この現代の弁当、ダヴィンチの「最後の晩餐」に描かれとってもちっともおかしくいない!!」と思わず1人で感嘆としてしまったwww(いや、おかしいけどね)。

人って結構なんでも取り入れて、容量無限に近い生物かも知れない。
でも、喉が渇いているのに天ぷらをほおばる馬鹿者はいない。笑。
無駄とか、ゆとりに目を向けるよりも、まず何が必要か?という心持ちを養う力が重要だとも思う。それから無駄なもの、や、ゆとりを出すことができるのでは?

で!!最後に。。何で俺がテメェの出したうんちっち(ゴミ)の尻ぬぐいをせにゃいけんのだ!?
自分のした事の尻もぬぐえん奴、そんな人を俺は「精神デブ」と呼ぶ。www。
「おいっ、ケツに手がとどかん!拭いてくれ!」終いにケツをけられるでぇ!笑
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by santaotarti | 2006-05-05 08:38 | 首都から


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